こんにちは!ナガノ―ト編集部のしーちゃんです。
今回は、学生アイデアコンテスト「ウリコメ信州」のプレゼンターの皆さんと一緒に、小布施のフィールドワークに参加してきました!
ウリコメ信州についてもっと知りたい方は過去記事へ
ウリコメ信州とは?→学生求む!長野県の売りを生み出せ!ウリコメ信州開催!
ウリコメ事前説明会の様子→中学生も興味を持つ!? 学生アイデアコンテスト【ウリコメ信州】の説明会に行ってきた!
7月21日(日)午後1時。小布施駅にプレゼンターたちが集いました!
このフィールドワークでは、空きスペースの活用例を知ることが目的。
取材班もいる中、ウリコメ実行委員長山岸裕始さんのお話を聞く皆さん。
なんとなくソワソワ…。
ちょっぴり緊張気味な様子です。(かくいう私も緊張してました笑)
集まった団体は、全部で4つ。
1つ目はロッピキ。「人と人とをつなぐ場所」をコンセプトに、松本で活動中。
2つ目はボヘミアンコーヒー。「お店をもたないカフェ」として、松本を中心に活動中。
3つ目は2nd Canvas(セカンドキャンバス)。最近オープンしたてのイベントスペース。長野駅前が拠点。
4つ目はSynapse(シナプス)。こちらは8月オープン予定の撮影所。長野市を拠点に活動予定。
どの団体もすごい!すでになかなか完成しているようにも思えます。
このメンバーの今後が楽しみですね!
さて、フィールドワークで最初に訪れたのは、「楓舎」。
楓舎は、NPO法人マイペースが運営する障がい者福祉施設。空きスペースを改築し、「楓舎」となってからは7年目にあたるそう。
1階は障がい者の働けるスペース。
2階は障がい者の方のためのグループホームとショートステイ用で、生活の場になっています。
ちなみに、1階の働くスペースでつくっている作品がこちら!
す、すごい!革製品がずらりと並んでいます!
こちらの作品は、「M&CO」というブランドの革製品として販売されています。なんと、ひと針ひと針すべて手縫い!
長野駅東急ハンズでも販売されているとのことですよ♪
ちなみに、こちらのブランド、「障がい者がつくりました」という売り方は一切していないようです。
こちらの職員さんである堀川さんは、その理由について「障がいのある人がつくっているなら買おう、ではなく、この商品を気に入ったから、という普通の購入をしてほしいのです」と語っていました。
障がい者用の事業所はまだまだ少なく、小布施町としても、大変ありがたい施設なんだそうです。古い建物をここまで人の役に立てられるなんて、すごいですよね!!
2件目に向かった先は、HOUSE HOKUSAIというコワーキングスペース。中は広々としていて、とても綺麗です。デザインも素敵…!
もともとは小布施の団体が年に数回つかう程度の場だったそうですが、その他にはほとんど使われていなかったよう。
ここ、HOUSE HOKUSAIは、フリーランス向けのオフィス(会員制)となっており、多拠点で働く人向けの滞在場所として、また、新規プロジェクトの始まる場として開かれています。
素敵な建物ですね!もっと誰でも来られる場所にしてもいいのでは!?なんて思ってしまいます。
しかし、運営の塩澤さんは、「目的に会わない人はお断りしています」と話します。
「事業継続のためには、赤字じゃダメなんです。でも、あんまりいろんな人に来てもらって、この建物の目的がブレてしまうのも違う。ここは、あくまでビジネスコミュニティの場として開いているので、それを維持するために、知人の紹介などで目的を理解している人に来てもらいたいなと。」
なるほど、個人的にはこの発想がなかったのですが、納得です。「目的をブレさせない」って、意外と難しいですよね。長期的にみたら、目的がはっきりしていた方が、長く親しまれるようにも思います。
プレゼンターの皆さんも納得している様子で、うんうんとうなづいたり、メモをとる様子が見られました。
空き家の活用というと、活動内容に目が向きがちなもの。しかし、今回のフィールドワークで、「継続性」など、企画だけでなく「課題解決も考えていく必要がある」と学びました。
最後に、プレゼンターの皆さんに今後の意気込み等をお聞きしました!
【ロッピキ】
運営:信州大学の学生
活動:ご飯会やボードゲーム、人狼などのイベントを企画。たまり場として人の居場所づくりに取り組む。
「4年前から始めた活動ですが、現在は認知度の低迷と、空き家維持(修繕)の難しさで悩んでいます。それをなんとかすることが今後の課題ですね。」
【ボヘミアンコーヒー】
運営:信州大学の学生
活動:まちかど、イベント会場などでコーヒーを注ぐ。お店をもたないカフェ。
「松本だけでなく、県内各地を回りたいなと思っています。今回見たリノベーションもそうですが、空き家が欠けて抜けてしまったコミュニティをまたつなげられる存在になりたいです。」
【2nd Canvas(セカンドキャンバス)】
運営:信州大学の学生
活動:長野駅東口付近のビルにて、イベントスペースの運営。
「学生って、"何かをやりたい”って思っても、具体的にどう動いていいかわからない人もいると思うんです。その中でも一番手を付けやすいものがイベントかなと。"学生の常識をぶち壊せ"をコンセプトに、がんばりたいと思っています。」
【Synapse(シナプス)】
運営:長野工業高等専門学校の学生
活動:みらいくビル3Fにて、機材一式をそろえた撮影所(撮影も編集もできる場)を運営予定。
「映像を、もっと身近にしたいんです。最近では受け取るものから、発信するものへ変わってきています。でも、機材がなくて撮影をあきらめてしまう人もきっといて、アイデアがあるのにあきらめるのはもったいないなと。そんな人たちのために、動画制作をもっと気楽にできる場にしたいと思っています」
どのプレゼンターも、ますますやる気が上がった様子。
これは、プレゼン本番が楽しみですね!!
お読みいただきありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。
ではでは、また!
撮影:彩pan[irodorizm] 様