皆さんこんにちは。ナガノート編集部です。
この季節は冷たい風が強く吹いてとても寒いですよね。皆さんもストーブやこたつを出して暖を取り始める頃だと思います。 そしてこの時期に多いのが火事です。1年の内約23%の火事が冬の時期に起こっています(最も多いのは春季です)! 使い方を間違えると皆さんを温めているその暖房が、時に命を脅かすものになってしまうのです!
そんなことにならないように未然に対策をしておくことがとても大切! 今回は火事の原因とその対策についてです!
1 火事の原因ランキング H29年 長野県調べ
1位 たき火 17%
2位 火入れ 8.1%
3位 放火の疑い 5.0%
4位 ストーブ 4.7%
5位 たばこ 4.6%
一番の原因はたき火でしたね。1年間で143件発生しています。長野市に住んでいればたき火はよく目にしますよね。強風に煽られて想定していたよりも火が燃え広がってしまったり、火の消し方が十分でなく再び燃えてしまったりするようです。 たき火をする際は必ずバケツに水を汲んで近くに置いておくなど、万が一の時の為の準備をしてから風向きに気を付けて行うようにしましょう! そしてよくあるのが周りの乾燥している落ち葉に火の粉が飛んでしまうパターンです。火をつける前にあらかじめ落ち葉や燃えそうな枝などは避けて火から遠ざけましょう。 キャンプの時にも同様に気を付けてください!
2位の野焼きはかなり注意が必要です。まず廃棄物(ごみ)を外で燃やすことは一部の例外を除いて法律で禁止されています。農作業従事者がお仕事の中で出た藁や切った枝などは例外的に認められています。家庭の庭を手入れして出た雑草ごみや剪定枝葉は指定のゴミ袋に入れて燃えるゴミとして出しましょう。
やり方にも注意点があります。
①まず厚手の軍手や帽子、マスクなどでしっかり体を火の粉から守ってください。服を選ぶ際は木綿製のものを選ぶなど服の素材についても注意してください。合成繊維は非常に燃えやすく、肌に張り付くので火の近くにいると危険です。
②上の方からゆっくり燃やす事が重要です。 下の方から火をつけると火が勢いを持ち、燃えすぎてしまうことがあるので必ず燃やす場所の周りの草を刈りこんで上から燃やしましょう。
3位は放火の疑い。「放火の疑い」とは簡単に言うと「放火の可能性があるけどほかの可能性も捨てきれないよね」という状態です。 自然発火の可能性もありますね。42件発生しています。
次の日が燃えるゴミの日だからといって外にまとめた段ボールを置いていたりしませんか? 自転車やバイクなどのカバーを燃えにくい素材で作られているものに変えるなど対策出来ることはあります。
「なんで放火の対策をお金をかけて自分でしなきゃいけないんだ・・・悪いのは放火する人なのに」と書いている途中で思ってきましたが、家が燃えたらそれこそ大損害ですし家族などが危険な目に合いにくくなると考えれば少し対策しておいても損ではないかなと思います。
4位はストーブです。実はストーブの中でも石油ストーブよりも電気ストーブの方が危ないです。東京都消防庁が発表した「平成29年度版 火災の実態」によると解答者の80%以上が「石油ストーブが危ないと思う」と解答しているのに対して、実際に起きた火災のウチストーブが原因のものを調べた結果76%が電気ストーブによる火災でした。就寝中も付け続けていたせいで布団が接触して燃えてしまった事例や、ストーブの上で洗濯物を乾燥させていたら洗濯物が落ちてそれに日がついた例などもありました。いずれも死亡事例です。
対策としては
①寝るときは消す
②近くに燃えるものを置かない
③洗濯物をストーブで乾かさない
という基本的な事なんですよね。気を付ければ防げる代表的なものなのでぜひ実践して頂きたいと思います。
5位のたばこも心掛けしだいで防げるので寝たばこなどをしないようにする、ちゃんと火が消えたか確認するなどを心がけてください。
時に命をも奪ってしまう火災。自分で防げる火災も確実にあります。まずは自宅をチェックしてみましょう!私もこれから確認したいと思います!