こんにちは、うめこです。今回は、とある月の綺麗な夜に足を運んだ素敵なイベントの話をさせてください。
それは9月13日のこと。この日は久しぶりの休みで、だらだら過ごしていた。ずっと働いていたからか疲れが溜まっていて、何もする気が起きない。だけどせっかくのお休みがこのまま終わってしまうのはもったいない気がしたから、買ったばかりのワンピースを着て家を出た。外はすっかり暗くなっていた。
行き先は、権堂アーケードすぐそばのGOFUKUで開催された月フェス。
会場に着いたのは19時頃。すでにたくさんの人がいて盛り上がっている様子だ。主催者の知り合い、学生など、さまざまな人が参加していた。
月にまつわるグッズが並ぶ月明かりマーケット
お店の外で賑わっている「月明かりマーケット」が目に留まった。月にまつわるさまざまなアイテムが並んでいる。
まずはイベントの総合ディレクター/主催者である、アイビー茜さんが立ち上げたBastet Islandへ。海外からセレクトした水着やアクセサリーを販売している。
Bastet Islandブースの目玉は、タトゥーシール貼付サービス。デザイナーの佐直舞さんがデザインした、月フェスオリジナルロゴのタトゥーシールを貼ってもらった。
月フェスのロゴをかたどったタトゥーシールは、この空間にいることを証明している「しるし」みたいで、なんだか嬉しくなった。
会場を見渡すと、タトゥーシールをおでこに貼っている人が何人かいて、なんとなく学生時代の文化祭みたいだなと思った。
cublueのセレクト雑貨。月が描かれた雑貨や、夜空みたいに澄んだブルーのマグカップがかわいらしい。
東京からはるばるやってきたHigh-Me TOKYO の、カラフルで個性的なアクセサリー。月のイヤリングは、光に反射してきらめく本物の月のよう。
Stone & Coffee 虹石~なないし~のパワーストーン。月にちなんでムーンストーンの販売も。神秘的なアクセサリーが数多く揃う。
朝陽館荻原書店の書籍ブース。月にまつわる物語や月の図鑑がずらりと並ぶ。
異国情緒溢れる雑貨を販売するギャラリー楼蘭のブースでは、オラクルカードの体験がお客さんの間で盛り上がっていた。シャッフルして、一枚だけ飛び出したカードが運勢を占ってくれる、というもの。
「ほんとにピョッて出てくるんですよ!」と隣の人に話しかけられた。根気よくシャッフルしていたら、ほんとにピョッて出てきた。
月明かりマーケットの奥には、ima*yogaのムーンライトヨガブース。
月明かりの下で静かに呼吸を整える。すこし寒い夜だったけれど、身体を動かすことでポカポカになるようだ。19時からこのイベントが終わる頃までずっと、ヨガのマットは満員だった。
ヨガブースの目の前では、古着屋TRIANGLEが賑わっている。月フェスのために、今夜は特別営業。
DJ LakuganさんのかけるBGMが、会場を彩る。まさに五感で楽しめるイベントだ。
新しい自分に出会えるコンテンツ
お店の中に入るとドリンクチケットが手渡された。チケットと引き換えでいただいたのは、月をイメージしたノンアルコールカクテル。
青いノンアルコールリキュールに、グレープフルーツジュース。浮かんでいるのはスライスレモン。水面に浮かぶ月のようなカクテルにうっとりしながら、料理が並ぶテーブルへ。
テーブルには、GOFUKU特製の料理がずらり。お皿に好きなだけ取って食べることができる。
クリーミーなスイーツ、ブラン・マンジェにもお月様が浮かんでいた。
料理に舌鼓を打ちながらふと見上げると、そこには「月のお願いモニュメント」が。権堂アーケードに店を構える Florist Cocobolo-ハナヤココボロ-が手掛ける、生きた植物のモニュメントだ。
料理を味わいながら談笑する人たちを見守るように佇むそれには、ここに来たお客さんの願いが集う。七夕のようにお願いごとを書いた月の短冊が、風に揺られていた。
店内にはほかにもワクワクするようなコンテンツがたくさんあった。
おもなが接骨院による整体ブース。
椅子に座った状態で、さわやかなお兄さんに肩や首をほぐしてもらう。ほがらかなお兄さんと談笑しながら、すこしずつ身体がほぐれていくのを感じた。
ヘアサロンEtrangeによるヘアアレンジブース。
プロの美容師さんに、本格的なヘアアレンジをしてもらえるブースだ。会場で配布されている軽井沢のクラフトビール「よなよなエール」を飲んでいるうちに、ふわふわになっていく髪。
カットをしてもらったわけではないのに、ものの十数分でかなり雰囲気が変わって驚いた。魔法みたいだ。昼間のどんよりとした気持ちはいつの間にかなくなっていた。
次に体験したのは、ネイルサロンCOCOLOGYのジェルネイル。
好きな指をひとつ選んで、本格的なジェルネイルを施してもらえる。金粉、銀粉、色とりどりのストーン、好きなものを選んで爪に散りばめてもらうことができる。私は金粉とオーロラみたいな模様の白い石を乗せてもらった。
5分ほどで、私の薬指はドレスアップした。ネイルをしていないほかの指も、オイルを塗ってケアしてくれた。
ネイルが完成したところで、受付にいた人に声をかけられた。
「こっちで写真、撮ってもらいなよ!」
隣には写真ブースがある。「月の女神に変身フォトスポット」。
大きな月のオブジェを背景に、プロのカメラマン長岡竜介さんが写真を撮ってくれる。月の鏡や、善光寺近くの花屋flumina-flumira制作の花かんむりなど、本格的な小道具も揃っている。
どうせ撮ってもらうなら全力で盛りたい…そこで、「月の女神っぽいポーズ」をアイビーさんにレクチャーしてもらった。
撮った写真は、一枚選んでその場で印刷。データは後日メールで送ってもらえるそうだ。
やわらかい手触りの紙にしっかりと印刷された、世界にひとつのポストカード。感動して、思わず声をあげてしまった。
私が撮影したあと、小さな女の子が恥ずかしそうにブースに近づいた。彼女が月の女神に変身しているところを見ていると、カメラマンの長岡さんが私に言う。
「さっきやったポーズ教えてあげてよ。」
私は、その女の子にポーズをレクチャーした。女の子のお母さんにお礼を言われた。お母さんは嬉しそうに笑っていた。
愛で溢れる月フェスに赴いて
私がこの空間にいたのは約4時間ほどだった。かなり長い間いたはずなのに、驚くほどあっという間に時間が過ぎていった。その間「すごい」、「やばい」と何度言ったかわからない。
とにかく、すごかったのだ。このイベントはいわゆる「お気持ち制」で、無料で楽しむこともできた。だけど、すべてのコンテンツが本格的で、手なんて少しも抜いていない。
なぜそんなことができたのか。まさに「お気持ち」なのだと思う。
ブースを出していたのは、主催者とつながりのある人。主催者のイベントにかける想いに共感し、人柄に惹かれたのだそうだ。
主催者がこれまで紡いできたさまざまなご縁がこのイベントを形にして、このイベントを通してさらに新しい縁を紡ぐ。こんなに素敵なことがほかにあるだろうか。主催者と出展者たちをつなぐ愛、主催者とお客さんをつなぐ愛、日常と非日常をつなぐ愛。この場所は愛で溢れていた。

出展者同士も仲良くなって大盛り上がり
私もこのイベントを通して、たくさんの「はじめまして」に出会った。いつもより可愛くなった自分にも「はじめまして」をした。愛で溢れたこの空間に身を置けることが、とても嬉しかった。
満月のようにまんまるなご縁を紡ぐ、愛に溢れたイベント「月フェス」。またどこかで開催されることを願う。その時は、これを読んでくれているあなたにも、「はじめまして」ができたらいいな。
ご愛読ありがとうめこでした、それではまた。